Characters
主な登場人物の紹介
登場人物一覧
ジェラール・ロゼット(アルゴメア王国)

ユーリタニア、アルゴメア王国の宣教師兼博物学者。カナディリアに着くなり地元の先住民族、通称「鳥獣人」からの襲撃に遭い仲間の殆どを失うが、残った護衛とともにカナディリアの探索を続けている。
何をしても鈍臭いのが本人のコンプレックスだが、その分誠意を尽くせばどんな相手ともわかり合えると信じている。なのでカナディリアでの布教も政治的な目的とは別に本気で「鳥獣人」に「神の教え」を弘めたいと思っている。
- アルゴメア王国とは
- ユーリタニア西端にある島国。敵国エスニア帝国より遅れてカナディリア開拓に乗り出す。エスニア帝国が既にカナディリア南部を支配しているため、カナディリア北部への進出を狙っている。
ティーラ(オオカミ族)

カナディリア北部の先住民族、ネネ・ピズのオオカミ族の青年。オオカミの毛皮を頭から被った異様な格好をしている。2年ほど前に故郷の村を離れ、一人で森の中を彷徨っている。
子どもの頃特殊な環境で育ったため、部族の仲間とあまり馴染むことが出来ず、人間関係に自信がない。だが敵にさらわれるネネ・ピズの子どもや負傷した戦士を助けるなど、心優しいところがある。手先が器用。
- オオカミ族とは
- ネネ・ピズの部族の一つ。その名の通りハイイロオオカミのような身体的特徴がある。嗅覚と聴覚が優れ、嗅覚に至っては「真人間」の平均の5倍以上利く。長距離走における持久力にも秀でており、獲物が疲弊するまで追い続けることが可能。数キロ先まで通る声を発し、遠吠えで離れた仲間とコミュニケーションもする。カナディリア北部の森や平地など様々な環境に暮らし、ネネ・ピズの中ではもっとも人口が多い。この人種だけ毛色にバリエーションがあり、よりオオカミに近い灰色タイプと、人間元来の毛色に近い褐色タイプがある。
ユリィ(ヤマネコ族)

カナディリア南部の先住民族、アウライのヤマネコ族の戦士。幼い頃オオカミ族に両親と弟を殺害され、心底憎んでいる。生き残った兄と共にヤマネコ族戦士団を結成し、オオカミ族を討伐している。
弓矢で頭といった急所を狙い一撃で殺すので、オオカミ族からは「頭射ちの悪魔」と恐れられている。ヤマネコ族最恐の殺し屋だが、幼子や無抵抗な相手は傷つけない。性格は明るくよく笑いよく喋る。
- ヤマネコ族とは
- アウライの部族の一つで、オオヤマネコのような身体的特徴を持つ。パルクールのような跳躍、上下移動する運動に長け、動体視力にも優れている。カナディリア南部の深い森の中で暮らしている。
クロアナ(カラス族)

ネネ・ピズのカラス族の呪術師。二児の母でもある。ティーラとは幼馴染で、物々交換のときよく会う。面倒見がよく、ティーラにとっては姉のような存在。
- カラス族とは
- カナディリア北部に暮らすネネ・ピズの一部族。カラスのような構造色のある黒い羽毛を腕や首筋に生やし、足には鋭い鉤爪、始祖鳥のような羽毛の生えた細長い尻尾がある。主に森林に暮らし、細長い尻尾でバランスを取りながら足の鉤爪で器用に木に登ることができる。勿論、この鉤爪は敵と戦うときの武器にもなる。
ダガール(ワシ族)

アウライのワシ族の戦士。ユリィ兄妹とは幼い時から親交があり、ヤマネコ族戦士団のために協力することも少なくない。
- ワシ族とは
- カナディリア南部の山岳地帯に暮らす部族。腕からイヌワシのような羽根が生え、始祖鳥に似た尻尾をもち、足に鋭い鉤爪がある。足先の爪と細長い尻尾は足場の不安定な岩場での移動を容易にする。低酸素の環境に適応し、シロイワヤギやアイベックスといった動物を狩って暮らしている。投げ槍を使った狩りや戦いを好む。
シナ(シャチ族)

ネネ・ピズのシャチ族の戦士。アナト・ピズ※の船のよく行き来する海域に潜伏し、その様子を見張っている。必要とあらば他の戦士と共に船を撃退することもある。
ネネ・ピズの移民に対する呼称。
- シャチ族とは
- カナディリア北部の沿岸部に暮らす部族。陸上では下半身は足だが、水中では両足をくっつけて尾ひれに変えることが出来る。また浅瀬では足先だけをヒレにすることもある。7分以上の潜水が可能。イルカやアザラシ、ウミガメなど、海洋動物は何でも狩る。
フェデリコ・ヴィラ(エスニア帝国)

エスニア帝国のカナディリア開拓軍の将校。魔法使いでもあり、よくタカやフクロウのアバターを使って偵察している。
開拓軍と協力するヤマネコ族戦士団のリーダー、すなわちユリィの兄とは親しい関係にあるらしい。
- エスニア帝国とは
- ユーリタニア諸国を支配している最大の帝国。巨大なキリプ山脈の向こうに広がるカナディリアを発見し、開拓し始めた。既にアウライと同盟を結び、敵対するネネ・ピズを共同で撃退しようとしている。